カルメン 第四幕【あらすじ】
セビリア 闘牛場前広場
人々が集まり、闘牛の試合を楽しみにしている。
選手一行や、警察の一団が通り過ぎ、
はやし立てたり、ブーイングしたりして入場の行列を盛り上げる。
そんな中、エスカミーリョも登場し、一際大きい歓声が上がる。
人ごみの中、招待したカルメンを見つけ、愛を確かめ合う。
その様子を人ごみの中に紛れて見つめているのは、外套を頭からかぶったドン・ホセ。
完全にストーカーである。
カルメンは彼を見つけ、直接説得にかかるしかないと覚悟を決める。
別れを告げられるも、カルメンと愛し合っていると信じているドン・ホセは
どこか遠くで二人で暮らそうと提案する。
その言葉にカルメンは
「もう心はあなたに心はないの。終わったのよ」と別れを告げる。
とうとう、愛のないことに気づいたドン・ホセは
「お前のためなら何でもする、あの日々を思い出してほしい」と食い下がる。
自由を愛するカルメンには、より一層うっとおしいだけ。
あっという間に振られてしまう。
遠くで聞こえる闘牛士エスカミーリョの勝利の歌に心をときめかせ
立ち去ろうとするカルメンを、尚も引き留めるドン・ホセ。
とうとう、愛を語り合った日にカルメンへ渡した指輪を投げ捨てられてしまう。
絶望と嫉妬と怒りに震えたドン・ホセは、
隠し持っていた短剣でカルメンを刺し殺してしまう。
カルメンへの愛を叫びながら…
カルメンを刺し殺した後に、ドン・ホセも自ら死するという終わり方のオペラもある。
が、原作では、
とある旅人に、昔話としてドン・ホセが身の上話をしている形式で書かれているので、
そのまま捕まってしまったという、のが自然かと。。。