カルメン 第二幕【あらすじ】
セビリアの町外れの酒場
酒場で情熱的に踊る男と女たち。
週末の酒場のいつもの風景である。
そんな中、闘牛士界のスーパースター、エスカミーリョが華々しく登場する。
自分の牛との戦いが如何にして勝利したか語り、女たち注目を独占するエスカミーリョ。
誇らしげに武勇伝を語りながらも、
ついでに「兵隊もこの気分を知ってるだろう」と さりげなく言ってくるあたりが、
なんとも鼻につくが、女たちにはモテモテである。
相変わらずツンとして酒場の奥に座っているカルメンに気づき、
アピールを始めるエスカミーリョ。…だがやっぱりツレない。
カルメンは、自分を逃したドン・ホセが気になって仕方ないのだ。
そんな中、女たちに仕事の手伝いの依頼がくる。
盗品を持ち出すのに役人の目を引いて、
気を散らす役目を引き受けてくれというものだった。
うまい話に飛びつく女たちだが、カルメンはイマイチ気乗りしない。
その理由はなんと“恋”なんだとか!
必死の説得にも応じないカルメン。
相手は皆様ご存じ、ドン・ホセである。
カルメンを逃した罪で2ヶ月も牢にいたホセはとうとう、カルメンの元へとやって来る。
ヤキモチを焼かせるために他の兵隊と踊りつつも、
「ジプシーは借りを返すの」と魔性度100%でホセのため一曲踊るカルメン。
帰営のラッパすらも伴奏にして踊る様は美しい。
戻らなければならないドン・ホセは、そうにも引き止められてしまう。
それでも誘惑を振り払う真面目さにカルメンは「私なんかどうでもいいのね」と嘆く。
「そんなことはない。牢にいる間、この花を胸にずっと君を思っていた」と、
もうとっくに枯れてしまっている、初めて会った日にカルメンに投げつけられた、
あの花を手に とうとう告白する。
「もし愛しているなら、私と一緒に来て」というカルメン。
ドン・ホセはとうとう、愛と自由を選び、脱走兵となる。
続く。。。